失敗した。女子高の入学式に行ってそう思った。
入学式に行くまでは女子高に入学するということを心のどこかで甘く見ていた。
三年間、女だけで過ごすということがどういうことなのか、
ということの理解が足りなかった。そのイメージを想像すらしなかった。
私はお世辞にも良い偏差値とは言えないし、
だから高校なんて入れればどこでも良かった。
はっきり言ってどこでも良かった。
中学の頃から彼氏欲しいとは考えていたけれど、いつかできると思ってた。
少女漫画を見れば、彼女たちは当たり前のように高校生にもなると彼氏ができている。
だから世の女たちは高校に進学すれば彼氏欲しいなんてことを思う暇もないくらいに
彼氏ができると思ってた。だから余裕じゃん。私の人生も超余裕よ、
やっほーくらいに考えていた。な・の・に・・・・できない。全然できない。
そんな無駄な時間を繰り返し過ごしているうちに16才になってた。
ときの流れって恐ろしい。だって16才っていえば、結婚できる年齢じゃん。
日本の法律ではたしか女子は16才から、男子は18才から結婚できてしまうんです。
そのくらいのことは私も知っている。
つまり、私と同い年で女として要領よく生きている子達は既にこの年で
もういい男を見つけて結婚しているっていうわけなんだよね。
そういうことなんだよね。信じられない・・・でもこれが現実。彼氏欲しい。
たまに考える。このまま一生彼氏できなかったらどうしよう。
処女のまま死にたくない!